強迫性障害

強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)って聞いたコトありますか?これも心の傷が影響して起こる疾患のひとつです。


アメリカ精神疾患の診断基準であるDSMーⅣでは、不安障害というカテゴリーの中に入っていましたが、Ⅴでは一つの大項目になりました。

症状としては、自分でもオカシイ、バカバカしいと思っているのにある行為や思考が止まらないといった状態です。ある恐怖があって、それを解消するためにある行為を行うとか、ある思考を繰り返すのですね。わりと有名なのは不潔恐怖ですね。ばい菌が付いているのではないかという恐怖のために手を何度も洗ってしまう。人によっては何時間も洗い続けてしまいます。手の油分がなくなり皮が剥けても止めるコトができません。お風呂から出て来られない人もいますし、外出しても直にあちこち触れないから、夏でも手袋をずっとしていたり、ハンカチやティッシュを肌身離さず持ち歩き、ものを触る時はハンカチ越しに触るとかしないと怖くていられなくなってしまいます。

その疾患にかかっていない人には意味不明な症状なんですよね。

そこまでしなくても大丈夫よ(・□・;)

手の皮が剥ける方がよっぽど痛いんじゃない?やめなよ~(;゜0゜)
って思っちゃうと思います。

家族や親しい人が巻き込まれることも多いです。帰って来ると、
「ねぇ、ちゃんと手洗った?」と聞いたり
逆に「もう大丈夫かなぁ?」と確認したり
手を洗わないと怒り出したりすることもあります。

疾患にまでなってくると、じわじわと度を越してくるので、周りがそれをうっとおしく思ったり、それが元で喧嘩になってしまうこともあります。

発症のきっかけはちょっとしたことだったりします例えば、鳩の糞を踏んでしまってとても嫌な思いをしたとか、テレビで菌の話をしていたとか…。

そういうことに加えて、過去に親とか誰かから「鳩の糞ってすごいばい菌だらけで危ないんだって~」などという話などを聞いてしまっていると、過剰に怖がる様になってしまいます。

嫌な思いをすれば、それに関連することに対してはちょっと前より過敏になることは普通のことだと思います。でも明らかにそこまではしなくてもいいんじゃないか??という状態にまで発展してしまう時は強迫性障害を発症している可能性を考えられたほうがよいかもしれません。


発症までいってしまう場合、実は過去に心の傷を負っていることが多いんです。その傷によって
自分に自信が持てていなかったり、愛されないとか価値がないと感じていたりすると、この疾患になりやすくなります。

それが悪いということではなく
“不安が心の深いところにあるよ”
“ずっと悲しい思いをしている自分が心の奥に隠れていて
探してくれるのをまってるよ”
っていうお知らせなのだと知ることです。

身体はおそらくよかれと思ってやっています。その不安を感じないようにするために、他の不安で根っこの不安を隠して見ないで済むように、その辛さから身を守るために…!

一時的にはそれで確かに不安から身を守れるのですが、そうして作られた安心は長続きしないのです。結局根本が解決していないので、繰り返し不安は襲ってきます。そして繰り返し、不安を消すためのことをやってしまう。


だけどね、

「もう誤魔化さなくていいよ」
「ちゃんと自分を大切にして行こうよ」
とも言いたいんだと思います。

もう自分の中の不安を隠して無かったことにしないで、ちゃんと見つけてあげて大事にしていきましょう。


不潔恐怖は比較的分かり易い症状で、治療にもつながりやすいのですが、わかりづらい症状、特に目に見えない思考の部分に症状が出ている場合も多くあります。それは多岐に渡っています。みなさんそれで心身ともにほんとうに疲れ切っています。強迫性障害は静かな疾患ですが、膨大なエネルギーを消費する疾患でもあります。長引けば長引くほど悪化もする傾向が強いので、早く治療につながることを切に願います。

強迫性障害についてももっと知って欲しいなと感じていますので書いていきたいなと思います。よろしくお願いします。